2009/03/04

VW、BMW、ベンツ…海外�が攻� HV�争、高��で第2幕

フォルクスワーゲン(VW)グループジャパン(愛知県豊橋市)は、日本市場にハイブリッド車(HV)を投入する方針を固めた。早ければ来年、欧米で発売する高級SUV(スポーツ用多目的車)のHVタイプを日本で発売する。高級HVはトヨタ自動車が「レクサス」ブランドを展開して先行しているが、BMW、メルセデス・ベンツなどドイツメーカーも相次いで日本市場への参入を表明している。HVはトヨタのプリウスとホンダのインサイトの対決が今年の自動車業界の話題になるとみられている一方で、VWの参入によりドイツ陣営対レクサスという構図の高級HV車競争も激化しそうだ。

独VWは今年2月、2010年後半をめどに高級SUV「トゥアレグ」にHV仕様を設定することを表明した。現行車よりも20%燃費を向上させるほか、HVとしては世界で初めて3.5トンの重量物の牽引(けんいん)を可能にしている。 

 VWのほか、ドイツ勢が相次いで高級HV車投入を表明している。BMWの日本法人、ビー・エム・ダブリュー(東京都千代田区)は、最上級セダン「7シリーズ」のHVを、10年夏に日本で発売する。排気量4400ccのV型8気筒エンジンと電気モーターを組み合わせるとともに、減速時にモーターが発電機となる回生ブレーキなどを搭載する。同型のガソリン車に比べ、約20%燃費を改善する。 

 メルセデス・ベンツ日本(東京都港区)も、最上級セダン「Sクラス」のHV「S400ブルーハイブリッド」(排気量3500cc)を今年央にも販売を始める。こちらも燃費性能を約20%引き上げた。ドイツ勢はこれまで日本で培った高級ブランドをてこに、攻勢をかける考えだ。 
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